
ニュースなどで「トクリュウ」という言葉を目にする機会が増えました。
ぼくの地元、香川県でもニュースになることが多いくらいなので、全国的に急増してるんでしょうね。
また、昨日もこのあたりの対策について取材を受けたところです。
トクリュウとは、「匿名・流動型犯罪グループ」と呼ばれる、SNSなどを通じて人を集め、メンバーを入れ替えながら犯罪を行う集団を指す言葉です。
こうした犯罪の報道を見て、「離れて暮らす実家や空き家は大丈夫だろうか」と心配になった方もいるのではないでしょうか。
もちろん、すべての空き家が犯罪の対象になるわけではありません。
ただ、長期間人の出入りがなく、草が伸び、郵便物がたまっている家は、「しばらく誰も来ていないのでは」と外から見える可能性があります。
空き家の防犯で大切なのは、防犯カメラや鍵を強化することだけではありません。
「この家には定期的に人が来ている」と感じられる状態をつくること。
そのための一つの方法が、空き家の定期的な管理です。
トクリュウによる強盗や窃盗などの報道では、犯罪グループがさまざまな情報をもとに対象を選んでいるケースが伝えられています。
だからといって、「空き家だからトクリュウに狙われる」と単純に結びつけることはできません。
ただし、防犯という視点から考えると、長期間人の気配がない家をそのままにしておくことは避けたいところです。
たとえば、
・郵便物やチラシがポストにたまっている
・草や庭木が伸びたままになっている
・雨戸やカーテンの状態が長期間変わらない
・玄関まわりに落ち葉やゴミがたまっている
・夜間も昼間も、人の出入りがほとんどない
こうした状態が重なると、「管理されていない家」という印象につながる可能性があります。
大切なのは、犯罪を必要以上に恐れることではありません。
「誰も見ていない家」に見せないために、できる範囲で管理を続けることです。
定期的に草を刈る、郵便物を回収する、玄関まわりを掃除する。
一つひとつは小さな作業ですが、こうした管理を続けることで、外から見た印象は変わります。
空き家管理には、建物を守るだけでなく、「この家には定期的に人が来ている」と感じられる状態を保つ役割があります。
空き家では、窓ガラスが割れていても、鍵に異常があっても、誰かが見に行かなければ気づけません。
定期的に現地を確認することで、
・窓や玄関の異常
・不審な物が置かれていないか
・郵便物の急な増加
・建物や敷地への侵入の形跡
などを早い段階で発見できる可能性があります。
可能であれば、近隣の方に、
「今は誰も住んでいませんが、定期的に管理しています」
と伝えておくのも一つの方法です。
何か異変があった際に知らせてもらえる関係があると、所有者が遠方に住んでいる場合でも安心材料になります。
トクリュウなどの報道を見て、防犯カメラやセンサーライトを設置しようと考える方もいるでしょう。
こうした設備は、防犯を考えるうえで有効な選択肢です。
ただし、防犯カメラを設置したからといって、その後まったく家を確認しなくてよいわけではありません。
カメラでは、
「庭木が伸びて隣地にはみ出している」
「雨漏りの跡がある」
「台風で瓦がずれている」
「ポストに郵便物がたまっている」
といった建物全体の変化までは把握しにくい場合があります。
防犯設備と人による定期的な確認を組み合わせることが、現実的な空き家対策といえます。
空き家管理というと、防犯のためだけに行うものと思われるかもしれません。
実際には、役割はもっと広くあります。
建物の劣化を早めに見つけたり、庭木や雑草の越境を防いだり、台風や豪雨のあとに異常を確認したりすることも管理の一部です。
つまり空き家管理とは、
「誰も住んでいない期間の家を、代わりに見守ること」
ともいえます。
トクリュウなどの犯罪報道をきっかけに防犯を考えることは大切ですが、その先にある「家をどう維持していくか」まで一緒に考えておくことをおすすめします。
注意したいのは、長年空き家になっている家だけではありません。
たとえば、
・親が入院した
・親が施設へ入所した
・相続したものの方針が決まっていない
・転勤などで長期間留守にする
といったケースです。
昨日まで普通に生活していた家でも、住む人がいなくなれば、そこから留守宅管理が始まります。
「まだ空き家ではないから大丈夫」と考えている間に、数カ月が過ぎてしまうこともあります。
人が住まなくなった段階で、「誰が、どのくらいの頻度で確認するか」を決めておくことが大切です。
定期的な管理を、プロに任せてみませんか。
空き家管理舎では、定期巡回・外観確認・草刈り手配・写真付き報告書の送付など、遠方にお住まいの所有者さまが「見に行けない」を解決するサービスをご提供しています。単発の臨時巡回からご利用いただけます。